かつては竹の産地であった小田原市橘エリア。50年以上放置された耕作放棄地。その結果、竹が繁茂し人が入れない程の竹林と化し、獣害被害の温床ともなっている。土地・環境・資材資源の活用を考え、需要を喚起するため、昔行われていた海漬け竹垣プロジェクトが立ち上がり、市街地の自然素材による景観向上、里山再生、交流人口の増加による地域活性、持続可能なコミュニティーの環境創造を目指すことを目的としている。
プロジェクト内容としては耕作放棄地の竹林を整備し、資材としての有用な竹を伐採。地元漁協、漁師さんの協力を得て、竹を海の海水に漬け、塩漬けすることにより自然の防腐効果を得た竹材を、竹垣やその他造形物、小物等の有用活用するイベントを実施し、持続可能な資材循環をさせていく。また、プロジェクトの記録を活用した広報物を作成することで、他の地域での竹の利活用も促す。